”白”を基調として、それぞれの表現を模索する異なった視点を持つ3人の作家に出品をお願いした。
粟国久直のガラスの立方体(19cm四方)の集合体は、繊細な陰を壁面に落とし、美しい展示空間を作った。
日本画を引用した絵を描くフジイフランソワは「花火図」と題した大作と小品を展示し、関西初登場の展示になった。与那覇大智は白の画面の中に風景の一部のようなかすかな筆運びを用いた絵画を展示した。
手法も問題意識も違う3人を同じ空間で見せることで、各々の制作姿勢やその位相が明確にされ、空間全体として凛とした品格を感じさせる展示になったように感じる。
---展覧会を終えて Gallery LA FENICE