展覧会DMより
同展は昨年度4人のアーティストにより開催した「光の記憶展」の第2回展です。本年は、性差の意識を希薄にしていくために三人の男女ペアによるコラボレーションを試みました。それぞれのコラボレーション展は、それだけでも完結した展覧会として存在します。それを同時期に同タイトル下に開催することによって、「共通」のテーマを模索してゆくものとなるでしょう。また、見る人は複数会場を同時期にみてまわることで、あたかも一つの「物語り」をともに読んだり、作ったりしていく経験をするでしょう。作品をみるということをそれだけで終わらせずに、運動性や連続性を生みだしてゆくものとなるのです。
―――室井絵里(美術評論家)(同展企画)
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